米ぬか発酵肥料
美味しさと安全の秘密は米ぬか発酵肥料にあり
米ぬかを発酵させた肥料(速効性米糠発酵肥料)について
大潟村同友会の独自の栽培基準(義務)の1つに「速効性米糠醗酵肥料の施用」があります。昔から生の米ぬかは、野菜類や果物(スイカなど)の優良な味付け肥料として使われていました。同友会の生産農家は、作物の肥料として総合的な有効成分を兼ね備えている米ぬかの栄養バランスに、いち早く目をつけました。
「この米ぬかを何とかして、イネの肥料として施用できないものだろうか・・・。」
米ぬかは玄米を精米するときに必ずでるものです。お米が生産される限り、米ぬかもまた産出されることになります。それも安全を限りなく希求した自分達のお米の副産物ですので、原料の素性もはっきりしており、純大潟村産の安全で高品質な原料で肥料がつくれるわけです。
平成7年に設立した肥料関連会社(株)ゆうきにおいて、私たち大潟村同友会は、開発研究者の指導と協力を得て、試行錯誤を繰り返して、極めて優れた有機肥料を作りました。
それが[速効性米糠発酵肥料]なのです。
この肥料を使うと、お米の品質や食味等が上がることが確かめられています。どうして大潟村同友会のお米が美味しくて安全なのかという理由の1つは、この「速効性米糠発酵肥料」にあるわけです。
米ぬか発酵肥料のデータ
【特殊肥料植物有機100%】
この肥料の特長 | … | 米ぬかを無臭醗酵でぼかしたもので、作物の必要とする成分を総合的に含んでおり、施用した初期から肥効を現し、持続性の高い肥料です。 |
- 窒素の形態は、タンパク質のほか、アミノ酸態窒素、アンモニア態窒素が適度に含まれるため、施肥後直ちに肥効を現し、持続性も高い肥料です。
- 酸は植物体に含まれる、フィチン態や核酸対の有機態リン酸のほか、水溶性リン酸が適度に含まれるため、生育の初期からよく効果を現します。
- カリはほとんどが水溶性ですので速効性です。
- このほか苦土、ビタミン類が多く含まれるため、作物の良質多収に役立ちます。
【微生物含有率】
放線菌類 | 細菌類 | 糸状菌類 | 内水溶性燐酸(%) | 酵母(溶菌後残) |
5.3×106 | 6.7×106 | 2.2×105 | 5.5程度 | 3.5程度 |
この肥料を施用する事により、土壌病害を軽減した例が多くあります。
【使用法】
- ボカシ肥として溝肥や株元に施し、施肥後直ちに定植しても作物に支障はありません。
- 鉢土に施用する場合は、phを6.5程度に矯正した原土5kg当り100g混入し、よく撹拌し1週間程度熟成し、途中混和して使用して下さい。
- 1回の施用で50日程度の効果が持続します。追肥は約50日後に行って下さい。
尚追肥の量は基肥の3分の1~2分の1量程度を目安に施してください。